マイホームのメインスペースとなるリビングとダイニングですが、最近はリビング以上にダイニングに力を入れる方が増えているようです。
大都市集中型のライフスタイルは、居住スペースもミニマルになり、食事はもちろんですが、家族の団欒、事務作業、家事の合間の休憩といった多くの時間をダイニングで過ごす家庭が多いのが特徴です。
このダイニング重視の傾向は昨今のマイホーム世帯でも同様に見られるようです。
一人一人がパソコンやタブレットを持つようになり、家族がリビングでテレビを囲む機会も減っているのではないでしょうか。
子どもも大人も忙しい現代の家庭におけるコミュニケーションスペースとして、ダイニングを多目的に利用する傾向が見られるようです。
リビングとダイニングを分けない間取りがトレンドになりつつありますが、用途の多様化による設備の不足も考えられます。
用途をみながら、お部屋づくりの注意点をご紹介します。
ダイニングはあくまで食事をする場所であることはいうまでもありません。
多目的に使用するために、ダイニングにソファとローテーブルを設置するのは、食事のしづらさにつながるため避けましょう。
そして、料理の匂いが充満してしまう場所でもありますから、多目的に活用したい場合には十分な換気ができる設計にするのが理想です。
ダイニングスペースのすぐそばにはキッチンがあります。
キッチンは生活感が強く出てしまう場所です。ダイニングで存分にくつろぐためには、視界から生活感を取り除いておく必要があります。
たとえば、家事が終わった奥様が休憩する際に、次にしなければならない台所仕事が見える場所では落ち着かないものです。
家事と適度に切り離せるような目隠しや収納にも工夫すると良いでしょう。
ダイニングで子どもの宿題を見る際や、パソコンワークをするときに気をつけたいのは照明とコンセントの位置です。
ダイニングとリビングが分かれていない間取りに多く見られるのが、温かみのある白熱球ライト。
光量不足の中で読み書きをするのは目を痛めますし集中力を落とす原因にもなりますので、ダイニングの光量は調整可能なものにしておくのが良いでしょう。
パソコンで仕事や勉強をする方には、電源の位置や数も重要です。
ダイニングに必要数の電源がない場合もありますので、お家を建てる際に電源の設置をオーダーする必要があります。
マイホームを持てば、友人などを招く機会が増えるかもしれません。
そのときにもダイニングは活躍します。
通常は家族が座れるスペースがあれば十分ですが、ゲストがゆったりと座ることができるスペースを設けておけば、笑顔があふれる賑やかなお家になるでしょう。
ダイニングを多目的スペースとして活用するには、さまざまな注意点があります。新居をプランニングする際には、ぜひ参考にしてみてください。