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2019年03月03日

一戸建ての収納はどれぐらい必要?

家を建てるとき、多くの人が関心を持つ「収納」。
収納とは、物を片付けておくスペースのことで、移住空間の快適さを保つためには、収納は重要なスペースになります。一戸建ての収納はどれくらい必要なのか、その考え方や注意点をまとめました。

収納率で考える

収納についてよく聞く「収納率」という言葉についてご説明します。

【収納率とは】

収納率とは、その家の床面積に対して収納スペースの割合がどれくらいあるかを数値化したものです。
理想的な収納率は、一戸建てでは12~15%と言われています。しかし、一般的な住宅の収納率は6~8%。理想の半分ほどしかないのが現状です。

【収納率の計算方法】

収納率の計算方法は、(収納スペース)÷(床面積)です。
2階建ての場合は(1階収納+2階収納)÷(1階床面積+2階床面積)と計算しましょう。
収納率を出すためには、図面の3尺(約90センチ)で区切ったマス目を数えると計算ができますが、より細かく正確な値を出したい場合は、3尺を3分の1に区切った1尺の目盛りを打った図面をつくるといいでしょう。
高さは180センチを基準にするので、高さが90センチしかない収納スペースの場合は半分のスペースとして計算します。

収納スペースを活かすための注意点

【使いたい場所の近くに収納する。】

収納率が理想通り12%以上あるからといって、必ずしもスッキリと片付く部屋になるとは限りません。収納率も大事ですが、収納スペースがどこにあるかも大切なポイントです。
例えば、1階リビング周辺にはたくさん収納があるのに、2階の寝室や子ども部屋にはあまりない、という場合、予備の寝具や季節の違う衣服を片付ける場所がなくなってしまいます。
逆に、リビング周辺の収納が足りないと、掃除機などの掃除道具、薬や文具など生活に使うものを片付けることができなくなります。その結果、掃除するたびに2階から掃除機を持ってくるという手間が増えたり、こまごまとした薬や文具などを片付けるチェストや棚が増えてしまったりします。

【使いたいものがきちんと入る収納】

玄関の収納スペースには靴やコートなどを入れたいですね。しかし、家族分がちゃんと入るスペースがなければ収まらないものが出てきます。また、掃除機を片付けたい収納スペースに高さが足りないなども起こりうる失敗のひとつですので、収納スペースの広さや高さもとても大切です。
また、ライフスタイルに合わせて、共働きで週末にまとめ買いをすることが多いお宅は、キッチン近くの収納スペースを広めに取っておいたり、アウトドアやスポーツが好きなお宅は用具などを片付けるために玄関収納を広く取るなどの工夫があると使いやすいですね。

まとめ

収納を考えるとき、収納率はあくまで目安です。実際は、家族構成やライフスタイルによって必要な収納の形や量は変わってきます。
まずは具体的に収納しなければいけないもの、収納したい場所を詳しく書き出し、間取りを見ながら生活動線を考えて、快適な収納スペースのある間取りを考えましょう。

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