豊かな海産物がとれる港町として知られる沼津市は、かつて保養地としても利用されていた地域です。
そんな沼津市で土地を探すとすると、どのくらいの地価になるのでしょうか。土地相場を調べてみましょう。
沼津市は静岡県東部の中心地域の一角ですが、近年は人口の減少が続き、それに伴って地価も下落傾向にあります。
2018年(平成30年)の平均地価は10万円台で、坪単価は平均33万円ほどとなり、これは前年比マイナス2.2%となります。
地域の中心的な役割は失われることがありませんが、地価に関しては今後も下落傾向にあると見ていいかもしれません。
しかしすべての地域で下落しているかというと、そうでもありません。
市内で最も地価が高い沼津駅周辺の大手町や高島町は下落傾向にあるものの、駅からやや離れた米山町や日ノ出町などは横ばいで、一定の地価を保っています。また隣町まで目を向けてみると、沼津駅から遠くない長泉町の下土狩などは地価が上昇に転じており、地域によって地価の変動を細かく見る必要がありそうです。
沼津市の地価が最も高値を付けたのは1990年(平成2年)であり、当時は平均地価54万円強、坪単価は180万円を越えました。
それからしばらくして下落に転じ、2018年では平均地価10万円台、坪単価は平均33万円ほどとなっています。ここ十数年を見ても2008年(平成20年)に一度上昇したときを除き、長期にわたって地価が下落しているのが現実です。
とは言え、ひと昔前のように前年比マイナス5%以上になるような大幅な下落は近年見られなくなりました。
前述のように、地域によっては地価が近年になって上昇に転じることもあり、これからは市全体の地価を見るよりも、欲しい土地がある地域に絞って地価を見ていくことも必要でしょう。
元々交通の要所として栄えたことから交通網は整い、農漁業などの第一次産業から工業、サービス業といった各種産業も盛んで、不況に強い地域として知られています。
地価の下落が緩やかになってきた今だからこそ、この沼津市に土地を求め、新天地とするのは賢い選択かもしれません。
自然が豊かな静岡県東部にあって、その暮らしやすさには定評がある沼津市は、これからも地域の中心部として注目できる町です。
とくに地価が下げ止まりつつある市の郊外は買い物しやすい大型店が揃い、今後に期待が持てるエリアとなっています。
温暖な気候で穏やかな暮らしを、と考える人にとっては、この沼津市の土地を探してみる価値はおおいにあるのではないでしょうか。