マイホームを購入する際、子どもがいる家庭では、住宅購入費と同時に考えなければいけないのが教育費のこと。人生の3大必要資金が「住宅取得資金」「教育資金」「老後資金」と言われるように、教育費も、住宅購入費と並んで、きちんと確保をしておきたい資金です。今回は、子どもの教育にかかる費用確保について紹介します。
住宅購入にあたっては、ライフプラン設計は大切な工程のひとつ。この先、どの時期にどんなイベントがあって、どれくらいの出費があるかは、住宅ローンを組む上でも大切な情報となります。その中でも、子どもの教育費については、家計の大きな負担となるため、お金が必要になる時期と金額をしっかりと捉えておきましょう。子どもが高校、大学と進学するにつれ、大きなお金がかかるようになると言われているので、ある程度まとまった金額は、子どもが小さいうちに貯めておけるといいですね。また、進学先が私立か公立でも必要な費用は大きく異なるので、私立への進学を前提に資金計画を立てることをおすすめします。
こども保険(学資保険)とは、子どもの将来の教育資金の確保を目的とした保険のこと。特徴のひとつが、貯蓄機能があるという点です。決められた保険料を支払えば、満期時に満期保険金を受け取れたり、入学時や進学時に祝金を受け取ることができます。また、仮に親が死亡した場合、以後の保険料の支払いが免除される、保障機能もあります。以後の保険料は支払わなくても、満期保険料や入学祝金は受け取ることができ、保険期間終了時まで育英年金が支払われるタイプのものもあるので、もしもに備えておきたい場合は、検討してみるとよいでしょう。
教育ローンとは、受験費用や入学金、授業料、留学費用など、教育関係費に限定して組めるローンのこと。奨学金制度とは異なり、借りて返済するのは保護者です。教育ローンには、公的ローンと民間ローンがあり、公的ローンの主なものに教育一般貸付(国の教育ローン)などがあります。教育一般貸付は、融資限度額が学生1人につき最高350万円となり、金利は固定金利、返済期間は最長15年。融資元は日本政策金融公庫となり、世帯の年間収入が一定以下でないと利用できないという所得制限があります。審査にあたっては学力や成績は問われません。
住宅や、教育など、将来的なことを考えると大きな支出が待っていますね。教育費についても、保険やローンなどの費用確保の方法がありますが、基本的にはきちんと貯蓄をしておくことが大切です。ライフプランを策定し、無理のない範囲で、計画的に住宅ローンの返済と教育費の貯蓄をしていきましょう。