お子さんの足音やモノを落とした衝撃音など、生活音は予想以上に近隣に響いています。
近隣の住民との騒音トラブルを防ぐためにも、しっかりと防音対策しておきたいですね。
今回は、床の防音を考えている方へ、知っておくと役立つ基礎知識をご紹介します。
床の衝撃音は、大きく分けて「軽量衝撃音」と「重量衝撃音」の2種類あります。
お子さんの足音は低く鈍い音のする「重量衝撃音」に、食器やおもちゃを落としたときに響く軽く高音域の音は「軽量衝撃音」に分類されます。
重量衝撃音は、構造自体を防音仕様にするなど大掛かりな対策をすることが理想ですが、軽量衝撃音は防音マットやカーペットを敷くことで軽減できると言われています。
床の防音対策をするときには、遮音性能を表す「L値」を参考にすると選びやすくなります。
L値は、その数値が小さいほど遮音効果が高く、大きくなるにつれて衝撃音も大きくなります。
日本建築学会ではマンションにおいて、「LL-4」が望ましい水準として推奨しています。
これは、上階の生活が多少意識されるくらいの状態。
L値が低いほど遮音性能が優れているため、防音アイテムを購入するときの目安にしてみてください。
ふかふかした踏み心地の柔らかな素材が使われている「遮音フローリング」。
フローリングの下にクッション性のある遮音材を取り入れたものです。
床自体が衝撃音を軽減してくれるのがメリット。
さらに防音カーペットなどをプラスすると効果が高まります。
フローリングの上に敷いて使う防音マット。
厚みのある素材のマットを、防音したい場所に合わせて設置することができます。
気軽に取り入れやすいのがジョイントマット。
汚れた場所だけを取り替えることができるため、小さなお子さんのいるご家庭で人気のアイテムです。
通常のカーペットよりも、パイルの密度や長さがあり、厚みのある基布を使用したのが「防音カーペット」。
最近では、防音効果が高くおしゃれなデザインのものもあり、インテリアにこだわる方にもぴったりです。
特別な施工が必要なく、さっと敷くだけの気軽さが魅力。
豊富なバリエーションから、お好みのデザインを選んでみてはいかがでしょうか。
床の防音対策は、他の住民の方への思いやり。
良好な関係を築いていくためにも大切です。
ぜひ、基礎知識を参考に防音アイテムを取り入れてみましょう。