正式名称:グリーントランスフォーメーション(GX)志向型住宅。
この制度は1件あたり最大160万円が支給される新しい住宅補助金制度です。
対象となる住宅は高い断熱性能を持ち、エネルギー効率を向上させた住宅であること。
再生可能エネルギー(太陽光発電など)を積極的に活用することが義務化されてる、この2点です。
エネルギー削減の基準としては、従来の「ゼロエネルギーハウス(ZEH)」ではエネルギー削減率が20%以上だったが、
GX志向型住宅では再生可能エネルギーを除いたエネルギー削減率が35%以上。
また、再生可能エネルギーを含むエネルギー削減率が100%以上が求められます。
壁の内部に高性能断熱材を使用して、断熱材を強化をおこなってます。
窓ガラスは二重から三重にし、窓枠の素材をアルミから樹脂に変更することで保温性を高めることができます。
太陽光パネルを屋根に設置して発電し、家庭内で使用。
蓄電池の設置もすることで発電した電力を蓄え、夜間や必要なときに使用可能。
このエネルギーの活用により、国として環境に優しい住宅の普及を推進し、エネルギー消費を削減に繋がります。
2024年の補助金上限は最大100万円だったが、2025年には160万円に増額になります。
断熱性能や再生可能エネルギー活用にかかるコスト増加を補う目的。
国の意図:省エネルギー住宅の普及を加速させるため、より高性能な住宅への補助を強化。
例として、「建て替え」の場合は、追加で20万円の補助金を受け取ることができます。
「超長期優良住宅」の場合は、最大80万円の補助金を受け取ることができます。
現時点では併用の可否が未確定であるが、併用可能である可能性は極めて低いと予想されます。
2023年~2024年の間で、住宅価格が8%~13%値上がりし、資材価格は上昇傾向にあります。
それにより円安の影響で資材の輸入価格が上昇し、住宅の総工費が増加しています。
加えて、2024年に17年ぶりに変動金利が上昇、2025年もさらに上昇が見込まれているため、
住宅ローンの計画に影響が及ぶことになると考えられます。
現時点では、補助金の申請方法やスケジュールはまだ発表されていない。
人気の高性能住宅では需要増により工期が長引いていしまい、申請が遅れる可能性があります。
高断熱住宅は建築コストが増加するため、補助金額だけでは全額をカバーできない場合が多々あります。
補助金を考慮しても、最終的な総額を慎重に計算する必要があります。