「結婚したから、キッチンが広めの家を建てたい」
「子どもが生まれるから、子ども部屋が2つあって庭付きの一戸建てに住み替えよう」
人生の転機につきものなのが、住居の選択ですよね。
家を購入する際の情報収拾はどのようにしますか? インターネット? 広告チラシ? それとも不動産会社に相談? それとも展示場を予約しますか?
家探しの入り口は様々なところにありますが、その前にやるべきことがあります。
それは、どんな家に住みたいのか、しっかりまとめることです。
住宅の知識がない人にとって、プロにお任せするのは近道のように感じられますが、一番大切なことは、ご自身やご家族にとっての“最適な家”はどういったものなのかを把握することです。
住宅の広告や展示場は、家を買いたい人の“夢の城”です。
確かに「こんな家に住んでみたい!」と具体的に想像しやすく、営業さんのアドバイスを聞けるという利点があります。
しかし、実際に住んでみると「もっとこうしたほうが良かった」「お金をかけすぎてしまった」など、後悔してしまうことも。素敵な資料を見すぎて、等身大の住宅からかけ離れたイメージがインプットされてしまい、妥協すべきポイントに気が回らず、想定外の費用がかかる結果につながることもあるのです。
まず、どんな家に住みたいか、先々に本当に必要なる要素を知るために、家族全員分のライフイベント、部屋別の希望、不要なものなどをリストにしましょう。
ライフイベント
・第一子出産・・・対面キッチンと広めのリビングダイニングに赤ちゃんスペース
・幼稚園入学・・・子ども部屋
・第二子出産・・・子ども部屋を2つに分割
・おばあちゃんと同居・・・一階に寝室、低めの階段
部屋別の希望
・リビング・・・テレビを見ながら横になりたい/キッチンから子どもの様子を見たい/パソコンを置きたい
・玄関・・・全員の靴を収納したい/ベビーカーや自転車を置くスペースが欲しい/コートを掛けられるウォークインスペースが欲しい/土間タイプにしたい
・トイレ・・・一階、二階に1つずつ欲しい
家で楽しみたいこと
・お庭でバーベキューをしたい
・テラスでビールを飲みたい
・書庫、書斎が欲しい
・将来、ダイニングで料理教室を開きたい
不要なもの
・和室
・二階のバルコニー
etc…
リストを作りながら、家族全員が将来的に必要になるものを具体的に考えてみましょう。
長い間住む家ですから、数何十年先の暮らしの変化を考慮しながら書き出してみると、いざ不動産屋さんや展示場へ足を運ぶときに、優先順位が明確になり、ブレずに考えることができるのです。
リストができたら、実際に展示場に足を運んでみましょう。