外壁の素材に、おしゃれなサイディングを採用される家が多くなっています。
実際、日本サッシ協会の調べによると、新築戸建住宅の約9割が外壁にサイディングを用いているそうです(平成29年調査)。
今回は、人気のあるサイディングの魅力を紹介します。
ひとくちにサイディングといっても、「窯業系」「金属系」「木質系」「樹脂系」と大きく4つの種類に分けられます。それぞれの特徴を把握したうえで、どのサイディングが理想の家にマッチするかを検討しましょう。
セメントを主原料に、繊維質や木片などを混ぜて焼き上げたサイディングです。レンガタイルのようなおしゃれな風合いが人気で、新築戸建住宅でもっともシェアの高い外壁素材でもあります。
デザインバリエーションも豊富ですから、お好みの外壁素材を選べるというのが窯業系サイディングのメリットの一つ。一方で、耐用年数が10年未満と他の素材より短いため、素材の風合いを生かす塗装材をしっかり施す必要があります。
窯業系の次に人気なのが、アルミやスチールなどの金属系サイディング。とりわけ、ガルバリウム鋼板は、スタイリッシュでおしゃれな家の定番外壁となっています。
金属系サイディングは耐久性や耐熱性に優れており、比較的に耐用年数の長いことが特徴の一つ。どの金属かにもよりますが、10~15年くらいはきれいな状態を保てます。
弱点はサビ。特に海沿いの塩害を受けやすい地域で使用する場合は、耐食性の高い金属を選ぶなど検討する必要があるでしょう。
文字通り、木材を原料に作られたサイディングボードです。窯業系サイディングにも木目調デザインがありますが、ナチュラルな木の風合いを楽しみたい方であれば、木質系サイディングの方がおすすめです。
断熱性に優れ、シーリングも不要ですからサビの心配もなし。さらに、環境にやさしい点も木質系サイディングのメリットです。ただし、水に弱いのが難点。そのため、メンテナンスコストや施工費用が高くなる傾向があります。
日本では最近になって普及しつつある、塩化ビニールなどが主原料のサイディングです。
メンテナンスが容易なことが、樹脂系サイディングを用いるメリット。耐久性に優れ、色あせや腐食といった心配も少なく、また塗装がはがれることもないので塗り替えの手間も省けます。
日本ではまだまだ普及していないこともあって、施工業者が限られる点がネックといえます。
サイディングには種類ごとにそれぞれ特徴があります。それを把握したうえで、自分好みの色や素材のサイディングを組み合わせながら、おしゃれな外壁に魅せる家づくりを楽しみましょう。