家を構成する部屋の中でも、意外とインテリアに頭を悩ませるのが子ども部屋。
見た目だけではなく、安全性や使いやすいかどうかも気になるポイントになります。
今回は、部屋の大きな部分を占めるフロアにスポットをあて、子どもと大人双方にとって最適な床材を考えていきたいと思います。
まずは、子ども部屋の床材選びで考えたいポイントをまとめてみます。
ジュースや食べ物をこぼしたり、モノを落としたり、床に落書きをしたり…と、子ども部屋の床には汚れや傷がつくのは想定内。床材の選び方としては、汚れや傷がつきにくい素材や、掃除のしやすい素材を採用することで、清潔な環境を保ちやすくなります。
室内で走り回ったりベッドから飛び降りたりしているうちに、転んでケガをしてしまった…といった危険も子ども部屋には潜んでいます。安全性の観点から、滑りにくい素材や衝撃を吸収する床材を選ぶのもポイントの一つです。
部屋で遊んでいるときだけでなく、勉強中に椅子を引きずる音や、テレビを見たり音楽を聴いたりしているときなどの生活音は、意外と室外まで響くもの。特に、子ども部屋を2階に設ける場合は1階まで聞こえてこないよう、防音性に優れた床材を選んで、生活音を抑える工夫も考えましょう。
子どもにとって、部屋は好きなものに囲まれたリラックス空間です。
外で遊べない日や放課後は、部屋でのんびりと過ごして欲しいと考えるなら、カーペット素材がおすすめです。
カーペットなら、児童館や図書館の絵本コーナーにいる時と同じような気分にもなれるのでは。
フローリングに比べ、足音が響かないという点も特徴のひとつです。
居心地が良いカーペットの上で、本を読んだりおもちゃで遊んだりしているうちに気がついたら寝てしまう、そんな子どもの様子が見られるのもまた嬉しいですよね。
最近、床材で見かけることが増えてきた組み木のフローリング。
リビングなどに取り入れれば、とてもおしゃれな雰囲気になりますが、自然で温かみのある風合いは子ども部屋にもおすすめです。
また、木目が濃いものを選べば、ものを落としてしまった時の多少の傷や、普段の子どもの足裏の汚れも目立ちにくくなります。
ハイセンスな床材を選ぶことで、将来的に別の部屋として使った時にこだわって選んだインテリア家具との調和が取りやすいという利点も。
子どもが好きな色やお気に入りの柄を取り入れたいと考えている方にはクッションフロアがおすすめです。
豊富なバリエーションの中から子どもと一緒に選べば、楽しいコミュニケーションの時間になりそうですよね。
自分で簡単に張り替えられるタイプのものもあるので、子どもの成長にあわせて床から大胆に模様替えができるという点も魅力のひとつです。
子ども部屋を卒業したら、大人のおしゃれな空間に作り変えしても。
ワインの栓などに使われるコルク。これを使った床材も、子ども部屋に人気があります。
その特徴は、肌触りの良さ。
さらさらした感触で梅雨時期でもべたつかず、また保温性が高いことから冬でも裸足で気持ちよく過ごせます。天然素材のコルクであれば、独特な香りと温かみを感じられる子ども部屋が生まれそうです。
また、コルク素材は吸音性に優れ、走り回ったりする生活音を抑えるといった効果も期待できます。さらに、滑りにくく弾力性もある素材ですから、万一転んだとしてもケガをするリスクを抑えられるでしょう。
思い切って、子ども部屋を畳の空間にするのも一手。といっても和室ではなく、フローリングの一部に畳を敷いた「タタミスペース」はいかがでしょう。
主に琉球畳を使ったタタミスペースは、おしゃれなインテリアの一部としても人気があります。ごろごろと寝転んで遊ぶもよし。遊び疲れてそのまま寝てしまうのもよし。子どもが成長して巣立てば、夫婦で落ち着いて過ごせる空間としても使えるでしょう。畳は何かと使い勝手の良い素材なのです。
最近の畳表はイグサだけでなく、麻や和紙を使った商品も登場していますし、部屋のインテリアに合わせてカラーが選べる商品もあります。設置や取り外しも意外と簡単なので、部屋の模様替えをする際にも便利です。
子どもが騒いだり、床が汚れていたりすると、仕方ないとわかっていてもイライラしてしまうことありませんか。
部屋作りの際、子どもが過ごす空間に最適な床材は何かを真剣に選ぶことで後々のストレスが軽減されることも。
大人にとっても子どもにとっても満足できる床材を選んで、のびのび過ごせる子ども部屋作りをしてみましょう。