ここ数年、日本全国で大きな地震が相次ぎ、マイホーム購入の際にも、地震発生予測や地盤情報が気になるひとは多いと思います。今回は、家を建てる時に意識しておきたい地震対策について紹介します。
一定の性能を満たす住宅の新築や新築分譲住宅の購入などで様々な商品と交換できるポイントがもらえる、次世代住宅エコポイント制度。消費税率引き上げを前に注目されていますよね。
ポイント発行の対象となる住宅の条件はいくつかありますが、その中のひとつに「耐震等級2以上の性能を有する住宅」という条件があることはご存知でしょうか。
建物強度のレベルを表すひとつの指標である耐震等級は、品確法に沿った住宅性能表示で3段階に分かれています。耐震等級2は、等級1で耐えられる地震力の1.25倍の力に対して倒壊や崩壊等しない程度を示していて、災害時に避難所に指定されるような公共施設レベルの耐久性です。上手に制度を活用し、地震に強く、安心できる住まいを手に入れましょう。
住宅を購入する際に加入する火災保険。火災保険は、火災や自然災害などで損害を受けた際に建物や家財を補償するものですが、地震や噴火、また、これらによる津波を原因とする火災・損壊・埋没または流失などの損害は補償されません。
これらを補償するのが地震保険で、居住用の建物・家財が対象になります。ただ、地震保険は単体で加入することはできず、火災保険に付帯して加入することになります。また、仮に建物や家財が全壊・全焼しても最大で半分しか補償がないため、条件面から加入を迷うひとも。
個人の貯蓄や住宅の年数によっても考え方は異なりますが、地震大国の日本において、十分な備えをしておきたいと考える場合は加入することをおすすめします。
耐震工事や地震保険への加入などで、いざという時の備えができたら、普段の生活にも目を向けてみましょう。
防災対策として、最近注目されている「ローリングストック」という言葉はご存知でしょうか。ローリングストックとは、普段から日用品や食料を少し多めに買っておき、使用した分を買い足していくという方法のこと。災害用に、非常食や手回しラジオ、簡易トイレなどを用意しておくことも重要ですが、普段の生活で、無駄なく防災を意識することも大切ですよね。
また、食器棚など、棚の転倒防止策ばかりに目を向けるのではなく、棚の中をスッキリと片付けることに目を向けてみてはいかがでしょうか。滅多に使わないシャンパングラスや家族の人数分以上に揃えたお皿などは、断捨離しても。物が少ない=災害時の被害が少ない、と考えることもできますよね。
世界でも有数の地震大国の日本。家を建てる段階から日々の暮らしまで、地震に備えた家づくりで、もしもの時に備えておきましょう。