集合住宅で気になることのひとつが、「生活音」なのではないでしょうか。
リビングなどの居室には対策をしている、というご家庭も意外に盲点になっているのが「廊下」。
今回は、気になる廊下の防音対策やマットの選び方についてご紹介します。
家族の行き来も多く、足音が響きやすいのが廊下。
お子さんが走ってしまったり、買い物から戻ったとき勢いよく荷物を置いてしまったりと、実は音が出やすい場所のひとつです。
もしかして、階下に迷惑がかかっているのでは…と気になってはいても、居室のように対策をしていないという方も多いのではないでしょうか。
限られた空間で、幅も狭い廊下。
どう対策するのが良いのでしょう。
廊下の防音対策として、代表的なものが「マット」を敷くこと。
気軽に取り入れやすいジョイントマットは、素材はコルクやポリエチレン製などがあり、敷く場所に合わせて枚数を調整できます。
また、防音専用のカーペットも有効です。
廊下用のロングタイプもあり、撥水加工付きや洗濯可能なものは、小さなお子さんやペットのいるご家庭で便利に使えます。
防音マットを選ぶときには、まず敷く場所に「厚みが出ても大丈夫か」をチェックしましょう。
厚みのあるマットを敷くことでドアが開かなくなった、などのトラブルが起こらないようにするためです。
建具が引き戸のみなど、厚みを出しても大丈夫な場所ならばジョイントマットの上に防音マットなどを敷くことで防音効果はより高まります。
難しい場合は防音カーペットを敷くだけでも、生活音が多少軽減されます。
とはいえ、実際に敷いてみないとその防音効果がわからないもの。
全ての商品を敷いて試すことは難しいですよね。
そこで参考にしたいのが、遮音性能を表す「L値」。
L値は、その数値が小さいほど遮音効果が高く、大きくなるにつれて衝撃音も大きくなります。
日本建築学会ではマンションにおいて、上階の生活が多少意識される状態「LL-4」が望ましい水準として推奨しています。
購入時には、意識してチェックしてみてください。
集合住宅で、住民がお互いに気持ちよく暮らすために意識したいのが「防音」。
効果的な防音対策のためには、部屋や用途に合わせて防音マットやカーペットなどを組み合わせて防音性能を高めることが重要です。
最近では、防音アイテムの種類も豊富でインテリアになじむものも多数あります。
お子さんの走り回る音など、廊下に響く音にお困りなら対策をしてみてはいかがでしょうか。