住宅ローンを検討する際に必ずと言っていいほど目にするのが「フラット35」というキーワードです。
今回は、フラット35の特徴について紹介します。
フラット35とは、民間の金融機関と住宅金融支援機構が提携し、提供している長期固定金利型の住宅ローン。
借り始めから返済まで、同じ金利で毎月返済額が変わらないことが大きな魅力のひとつです。
融資金額は最高8,000万円で、購入価格の100%が対象となります。(ただし、融資の割合が90%を超えた時は金利が高くなるので注意!)
返済期間はフラット35の名前の通り、最長35年まで。
保証人や保証料は不要で、繰り上げ返済の手数料が無料なことも特徴としてあげられます。
また、比較的審査が緩めで、勤続年数や前年度年収が問われないため、仕事を理由に住宅ローンに壁を感じている方はメリットを感じられるのではないでしょうか。
フラット35から派生した「フラット35S」と「フラット35S (リフォーム一体型)」について説明します。
前提として、フラット35の融資条件には、住宅の耐熱性や耐久性に一定の技術基準が定められています。
フラット35Sは、その技術基準に加えて、省エネルギー、耐震性、バリアフリー性など、より質の高い基準に適合した住宅を建てる場合に利用することができます。
利用すると、借入金利を一定期間引き下げられるため、優良な住宅に長く住むことを考えている方はぜひ検討したいですよね。
また、フラット35S(リフォーム一体型)は、中古住宅を購入し、リフォームを行う場合に購入資金とリフォーム資金の両方を借り入れできるというものです。
購入する物件がフラット35の融資条件に満たない場合に、リフォーム工事をすることで技術基準に届けば利用できるので、質の良いリフォームを検討している方におすすめです。
フラット35と民間ローンをあわせて、借り入れができることはご存知でしょうか。
フラット35と民間ローンの併用は、フラット35だけでは融資率が9割を超え、金利が高くなってしまう時に有効です。
フラット35を9割以下におさえれば、年利も下がるということです。
申し込みが一度で済む一体型のパッケージプランなどを用意している場合もあるので、各金融機関を比較してみましょう。
フラット35の融資条件はどこでも同じです。ただ、金利については、金融機関が自由に設定できたり、事務手数料や手続きにも差があります。トータルで考えてどの選択をするのがいちばん得か十分に検討しましょう。